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2010年2月21日 (日)

駆け出しの物書きとチンピラヤクザ・・・。

私は本を買う時には「あとがき」で判断する場合が多い。

以下は「歌舞伎町チンピラのココロエ(第三書館)」のあとがきです。

どんなものでしょうか?

結局、チンピラはチンピラかなぁ・・・。

・・・・・

本書は「月刊実話ドキュメント(竹書房)」に連載されたものの単行本化である。

単行本化に際し多少の加筆はしたが、内容的にはノンフィクションだと思って頂いても構わない。勿論、文中の登場人物や組織は仮名にしてある。読者の中には「俺(私)のことか?」と思う人もいるだろう。そこら辺は適当に解釈して頂きたい。

この連載中の二年間、私は現役のヤクザだった。しかもマスコミ嫌いで有名な親分が率いる関東屈指の武闘派組織の組員だ。御法度のシャブで17回ほどパクられて服役を繰り返し、尚且つ、マスコミの仕事に就いた私が28年間も破門されず、よく組織に身を置けたものである。

過去を思い起こしてもヘタ打ちの連続で小指を三回落とし、何度も謹慎を言い渡され、新宿歌舞伎町で「森治郎」という名のヤクザは知る人ぞ知るポン中のチンピラだった。

平成二一年二月、連載が終了して二ヶ月後に漸く組織から離脱が許された。実はチンピラで終えるヤクザなら堅気に成りたいと願っていたので、これ幸いだ。

平成一七年六月、京都刑務所で七回目の服役を京都刑務所で終えた後にも親分に言われた。

「今度こそシャブに手を出したら絶縁の所払いだぞ!」と・・・。

シャブ以外にシノギを知らない私は服役中にも(出所したら何でメシ食うか?)と悩んでいた。

その思いが実話ドキュメントの篠田邦彦編集長にも伝わったのだろう。
連載が始まった。

執筆中は何かと身内の組員からも言われたものだ。「二足の草鞋」だとか「ヤクザらしくない」とか・・・。当番中や事務所の用事ごとをサボって書いたこともある。組織に所属していても自分の食い扶持は自分で築き、自分で作り上げていかねばならない。自分の生活がままならぬ者が組織に何の貢献ができるのか。ただの鉄砲玉で終わるにも金銭的な面で頼れる訳ではない。頼るものでもない。そう私は思っている。必死でパソコンを覚えて書いたものだよ、この原稿・・・。

“ヤクザの激戦区”と言われる「日本の下半身」歌舞伎町でハンパモンながらもヤクザとして生きたチンピラの心の叫びを多くの方々に読んで頂けたら嬉しい限りである。

昨年一〇月には初書き下ろしの「刑務所ぐらし(道出版)」の続編として「刑務所の奇人変人(道出版)」が発刊となり、本書で三冊目の著作だ。まだまだ作家として駆け出しだが、ヤクザのチンピラよりはマシだと思っている。

ここまで辿り着くまでには大勢の方々が応援や励ましの声を掛けて下さった。

その方々にこの場を借りて厚く御礼感謝の儀を述べたい。有難う御座いました。

二〇一〇年一月二〇日                                                                       中野ジロー

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